昨日と今日と2日連続でセミナーの講師をしてまいりました。
昨日はみなとみらいのインターコンチネンタルホテルで
「老後の安心生活」のお話をしてきたんです。
内容は、安心生活を脅かす、「4大リスク」について。
皆さん、「老後生活を脅かす4大リスク」ってなんだと思いますか?
私が勝手に思っていることなんですけどね
1.熟年離婚
2.子どもの経済的な自立の遅れ
3.病気になること
4.家屋の倒壊、消失
だと思っているんですよ。
これらは、きちんと備えていないと、
かなりの経済的な損失になります。
熟年離婚は、この10年で2倍になっているんです。
婚姻期間が長いから、財産分与の額も大きくなります。
「退職金待機離婚」という、
退職金が出るのを待って、離婚をすることを決めている
女性も多いそうです。
財産分与は、最近は専業主婦でも50%まで
認められるられるようになりましたから、
退職金はねらい目なのかもしれません。
退職金で残りの住宅ローンを払って、
負の財産をなくして、
土地、建物、預貯金の半分をもらう!
すばらしい計画ですね。
おっと、その上に年金分割で、
婚姻期間の半分をもらうこともできます。
確かに、夫のもらった退職金は、
妻の支えがあったからこそ、
子どもを育て、無事に定年を迎えられたわけです。
と、考えればその半分は、奥様にも権利がありますね。
だからといって、財産を分けてもらったから、
「はい、さようなら」と離婚してしまってよいものか。
二人なら暮らしていける額かもしれないが、
それを分けてしまうと、
一人づつで暮らしていける額では
ないような気がするのですが・・・。
相談にいらした、熟年離婚を考えている人にお聞きしました。
「なぜ、今になって離婚するのか」と。
「一生懸命に支えてきても、
感謝の言葉、ねぎらいの言葉もない。
そんな人とこの先暮らしていって、
介護状態になっても、下の世話を
する気にはなれない。もう世話をしたくない!」
そう話してくれました。
男性は感謝の気持ちを伝えるのが苦手です。
また、男性型の脳は
「女性の悲しみ」を認識するのが苦手です。
そんなことを知っていれば、
まだ修復は可能ではないのでしょうか。
悪気があって、いわないのではなく、
「いわなくてもわかるだろう。」
「いわれなければ、悲しみがわからなかった」のです。
熟年離婚はお勧めしません。
離婚を選択する前に、
お互いに、言いたいことを言って、
お互いに気持ちを伝えあうことをして欲しい。
口に出さなくては、何も伝わらないんですよ。
こころが離れていればなおさらのこと。
大きな経済的損失をしないためにも、
「夫婦仲良く」
そんな、話をしてきました。
皆さんのお家はどうですか?
気持ちを伝えていますか?