「もめない相続」の基本は、
遺産の分け方の指針があるかどうかだと思うのです。
その指針は、「遺言」で残すのががベストです。
法的拘束力があるからね。
でも、遺言でなくても「指針」は残せるのです。
手紙でも良いし、エンディングメッセージのノートに書いてもよいのです。
自分の残していく財産をどう分けてほしいのか
なぜ、そのように思うのかを書いておけば、
遺された家族に伝わります。
それが遺言でなくても、遺していく人の気持が伝わるだけで、
結構、もめずに済んだりします。
もめる相続って、無駄に時間がとられますし
調停や裁判など、弁護士費用等も相当かかりますから
経済的な損失は大きいのです。
遺された家族同士が争うことの無いように
どのような形であってもよいので、「指針」を残しましょう。
そんなお話を23日にしてきました。
主催は、青森県三沢市の小坂工務店さん。
こちらの工務店でアパートをたてた大家さん向けのセミナーでした。
写真を見てお分かりのとおり、
やはりご年配の方が多いです。
熱心にメモを取って聞いてくださいました。
終わった後も個別の質問がありましたし、
「遺言を書くための気持ちが固まった」とか
「やっぱり書かなきゃなぁ、と背中を押された」という感想も聞くことが出来ました。
一般の人にとって、「遺言」は、相当にハードルが高いです。
実際に、亡くなっていく人の4%しか書いていないのだとか。(経済産業省のデータ)
「遺言」を書けない人に書け、書け、と言っても前には進めません。
だったら、遺言でなく、手紙という形でも良いし
今はやりのエンディングノートにでも書けばよいのです。
法的拘束力がなくても
「ないよりまし」なんです。
私の携わった相続の案件でも、法的拘束力のない
手紙が残されていただけで、もめずに済みました。
一時は、あまり良くない方向に険悪な雰囲気もありましたが、
その手紙が一つの指針となって、
遺された家族の進む道がはっきりとして、気持ちがまとまりました。
その様な事例がありますので、
親世代の人は、心と体が健康なうちに
「指針」を残しましょう、とお話しました。
皆さんも自分のこととして考えてみてくださいね
PS
三沢は雪がいっぱい積もっていました。
私の行った日も降っていましたが、圧巻は、帰りの猛吹雪。
9時50分発の飛行機が、実際に出発したのが14時30分。
天候不良のせいで見合わせていたこともありましたが、
吹雪が収まった後、滑走路の除雪作業で遅れに遅れたのです。
このようなアクシデントは、講演が無事、終わった後で、ほんとうによかったですぅ。( ´∀`)つ
Posted by MAYUMI YASUDA at 02:23│
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